現在進行中の公共ホールをランドスケープの視点でつくり替える改修計画では、プロポーザルから現場監理までを担当した「太田市美術館・図書館」の経験を活かし、アーティスや市民団体を巻き込んでコンテンツを掘り下げた新しい設計手法を模索しています。

RIBAの共催する国際コンペでTOP30に選出された提案です。古代樹に寄り添い、共存しながら新しい風景を描く、木の枝葉のように地形の上に浮かぶボリュームでできた建築を、歴史や文化的価値、そこにしかない植物の魅力をいろんな角度から味わうことができるよう計画しました。

スカーフや小物を巻き付けて生地でつくる期間限定のアートスペースのデザインをしました。伝統は革新の中にあるとし絞り染めの技法を受け継いでつくられた生地は、立体物に巻き付けるとさまざまな表情を見します。

ショーウィンドウのデザインとして、什器と照明器具のご提案をさせていただきました。電子機器のメーカーによる光源と電源の研究開発にも関与しています。

象の鼻テラスの10周年の企画に参加しました。化学反応で環境や時間帯によって見かけが変化する塗料の特性を活用し、時の移ろいで変わりゆく未来の象の鼻を表現しました。明るさの変化に応じて水際に様々なシーンが浮かび上がります。変化する風景は訪れる人を巻き込み、様々な出来事を引き起こしました。

建物の設計検討は3Dに移行しつつも、ものづくりから得られる豊かな着想をデザインに生かす機会を設けるために、模型を商品化するコンセプトでプロダクトデザインを行っています。自由に使い方を選びたくなるような、機能性が高い、人の感覚を刺激するユニークなデザインを探求しています。年内に海外での販売も開始する予定です。

住宅の増築計画です。防波堤の地形と、その向こう側に広がる景色を一望できる場所の特権を生かし、屋内外の緩やかな境界をつくる窓と透明な箱を増設します。ビニールハウスで栽培する品種や時期によって性能の違うものが採用されるように、使い方に合わせて設計しました。インテリアの設計も造作のみならず、置き家具やカーテンの選定に至るまでこだわりを持ってご提案しています。

8年間務めた平田晃久建築設計事務所から独立し、まだ駆け出しの状況ですが、今までの経験を活かして、新たな価値を創出するプロジェクトに挑戦します。ウェブサイトにも他のプロジェクトや、平田事務所での担当物件を掲載しておりますので、ぜひチェックしてみてください。