建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中 new
岐阜/飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)では、この度事業拡大に伴い、建築プロジェクトを推進する設計・製作メンバーを募集します。
ヒダクマでは森の資源の新たな価値を創造する取り組みとして、特に建築分野のプロジェクトに力を入れています。
店舗什器、企業のオフィスフロア全体のリニューアル、広葉樹木造建築、大きな工場で働く人と近隣の人を繋ぐワーク&コミュニティスペースなど、手がけるプロジェクトのスケールは様々です。
特徴的なのは、単純に設計だけ、製作だけではなく、クライアント企業の社員の方々あるいはパートナーとなる建築家やデザイナーと森林資源との関係性を構築することからスタートすることです。そのためのワークショップも設計し、プロジェクトの先に人の成長と森の成長が重なる未来を描いています。
建築とは、建築物の設計・施工に留まらず『あらゆる技術を統合する能力』だと考えています。建築学科等で身につけた知識、設計や施工の現場で積み上げた経験を活かして、私たちと一緒に飛騨から社会と森を動かしませんか?
【ヒダクマとは】
飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)は、岐阜県飛騨市を拠点に、広葉樹の森の活用・循環・価値創造に取り組む会社です。
国内外の建築家・デザイナー、飛騨の職人とともに、ユニークなアイデアで、プロダクトから建築空間まで幅広い設計・製作のプロジェクトを実践しています。また、森林活用のための専門家とのアイディエーションから仕組みづくり、宿泊可能なデジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」の運営や、企業研修や教育機関向けの滞在プログラムを提供しています。
【設立の背景】
日本は国土の約3分の2が森林という森林大国ですが、木材の約6割を海外からの輸入に頼っています。森林資源が多い飛騨地域でも同様に、海外からやってきた木材が多く使用されています。森林に関わる林業・製材業・建設業・木製品製造業などが抱える多くの複雑な課題は、世界・日本・地域に通貫し、各地の経済・環境・社会に大きな影響を与えています。
飛騨市は、森林率93.4%。うち68%が広葉樹という豊かな森を持ち、森林業・木材業を営む人、飛騨の匠と呼ばれる高度な技術を持つ大工や、家具メーカー、木工職人たちが多く暮らす町です。
飛騨市の森から伐り出された広葉樹のうち、95%がパルプやチップとして安価に取り引きされ、残りわずか5%しか家具の材料にならない現状があります。飛騨の木は、天然更新であることや、急峻な地形、積雪の影響から、自然と木は細く、曲がったりしています。それらは木材として歩留まりがわるく、加工に手間がかかります。さらに多樹種の広葉樹を安定供給することが難しく、大量生産品の材料として不向きなため、一般的に経済的価値が低いと見なされています。
この課題に向き合い、これまで価値が低いとされてきた広葉樹を活用し、森の価値・循環を創造する新事業主体として、クリエイティブ・カンパニーの「ロフトワーク」、全国で森林業のプロデュースを手がける「トビムシ」、「飛騨市」の三者で2015年に立ち上げた官民共同体がヒダクマです。
【チーム構成】
ヒダクマを構成するのは大きく3つのチーム。
建築空間・プロダクトの設計・製作ディレクションなどを通して森を形にする“by the forest” team、滞在プログラムの拠点となるFabCafe Hida運営から森での体験を提供する“in the forest” team、マーケティング・PRを担当する“to the forest” teamがあります。
これらのチームが連携し、社外の多様なパートナーとのコラボレーションにより、ヒダクマの活動は成り立っています。
【森を起点にしたクリエイションーー建築家や地域の職人との協働】
「森は木材ではない。」
海の中に刺身が泳いでいないように、森の中に木材は立っていません。直角で平行な木材は美味しい部分ではありますが、木の特徴的な大部分を削ぎ落としてつくられています。もちろん削ぎ落とされた部分も無駄にはなりません。樹皮やおがこは牛舎の寝床になり畑の堆肥となり、端材はチップとなりキノコの菌床や紙の原料となり、森林資源の循環が巡っています。
ただ、美味しい部分である木材(建築・家具用材)は広葉樹流通量のたった5%しかないのが現状です。細く曲がった木は95%側に属しています。「もったいない」とか「かわいそう」という感情的な理由ではなく、95%側の木を活用し価値を向上させることが、地域と森の未来のために必要なクリエイションだと考えています。
クリエイションに欠かせないのは、建築家のユニークなアイデア、最新のテクノロジー、豊富な木の知識と高度な木工技術を持つ飛騨の職人の手仕事をかけ合わせること。
ヒダクマは関わる地域内外の人と森をつなぎながら、森の価値・循環を更新しています。
【飛騨での暮らし】
飛騨は、若い世代、子育て世代も多く暮らす町です。自然とともにある暮らしの知恵、楽しみ方を知る地域の人々との関わりから、豊かな営みとは何かを考えさせてくれるような学びが日常にあります。
ヒダクマには、20代から30代を中心とした移住者・地元出身者・東京との2拠点生活のメンバーが所属しています。それぞれの視点から、新たに働く人へ仕事や移住に関するアドバイスや地域のおすすめ情報をシェアします。
ヒダクマでは「地域の自然や文化や人に、仕事以外でも個人として関わりをつくることが、いい仕事をすることにつながる」という考えのもと、残業抑制、各種休暇取得推奨、フレックス・リモートワーク等のフレキシブルな勤務を推奨しています。
社員は、勤務日の調整や有給を利用して、季節毎に登山や釣りを楽しんだり、仕事で鍛えた腕を活かして自宅のリノベーションをしたり、通信制の芸術大学に通ったりしています。
【これまでの受賞歴】
2019年 第6回東海農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」選定
2022年 SDレビュー2022 朝倉賞「森の端オフィス」*1
2022年 第26回木材活用コンクール 木材活用賞「森の端オフィス」*2
2023年 ウッドデザイン賞2023 授賞「キャンパスヴィレッジ大阪近大前におけるエシカルデザインの取り組み」*3
2024年 SDレビュー2024 入選「森のなかの幸せ工場 ―250mの屋根がつくる風景と居場所―」*4
2024年 第56回中部建築賞 入選「森の端オフィス」*5
2024年 環境省「第20回エコツーリズム大賞」特別賞「ツキノワグマにとっての豊かな森を学ぶフィールドワーク」*6
2025年 日本建築学会作品選集 2025掲載「森の端オフィス」*7
*1 ツバメアーキテクツ、chidori studio、円酒構造設計と連名での受賞
*2 ツバメアーキテクツ、チドリスタジオとの連名での受賞
*3 東急不動産株式会社、船場との連名での受賞
*4 PERSIMMON HILLS architectsとの連名での入選
*5 建築主として入選
*6 安江悠真との連名での受賞
*7 ツバメアーキテクツ、chidori studio、円酒構造設計と連名での掲載
【仕事内容】
「木材」だけではない森林資源のすべてを応用し、デジタル技術と手仕事を融合させた建築・内装・家具什器・プロダクトの企画提案から設計、製作の管理までを行います。ヒダクマの職種の中で最も活躍範囲が広く、かつ、創造性を発揮できる仕事です。
プロジェクト企画・構想/デザインリサーチ/ワークショップファシリテーション/設計・デザイン/製作ディレクション
【募集要項】
■募集職種
森のクリエイティブディレクター
■所属
“by the forest” team/“森を”チーム(設計・製作チーム)
■応募資格
〈必須〉
・建築系、デザイン系、芸術系の学校の卒業者
・建築設計、内装家具什器設計業務経験者
(新卒・既卒で意欲ある方のご応募も歓迎いたします。)
〈歓迎〉
・一級建築士等建築系有資格者優遇
・Adobe Illustrator、Rhinoceros+Grasshopper、CAD等のソフトウェアを業務レベルで使用できる方を優遇します。
■雇用形態
正社員
■試用期間
3ヶ月
■勤務地
岐阜県飛騨市
■給与
月給22~50万円
※経験やスキルを考慮の上、決定します。
■勤務時間・休日
9:00-18:00(実働8時間)、フレックス/リモート可
完全週休2日制(基本土日、祝 ※業務状況により土日祝日出勤あり)
年次有給休暇/特別休暇(慶弔休暇)/産前産後休暇/母性健康管理休暇/育児・介護休業及び子の看護休暇/生理休暇など
■福利厚生
社会保険完備、交通費支給、健康診断、資格取得支援制度、FabCafe社員割引
会社名 | 株式会社 飛騨の森でクマは踊る |
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URL | https://hidakuma.com/ |
カテゴリー | 建築設計/インテリアデザイン/プロジェクトマネージャー(設計)/家具デザイン・制作 |
勤務地 | 岐阜/ |
募集期間 | 採用者決定次第終了 |
応募方法 | 応募専用フォームから/ |
会社情報 | 本社: |