建築家や職人ともコラボし、広葉樹を活用した家具や空間を手掛ける「飛騨の森でクマは踊る」が、設計や製作を行う“森のクリエイティブディレクター”(既卒・経験者)を募集中 closed このサイトでの募集は終了しました※他のサイト等で募集している可能性はあります
岐阜/ヒダクマでは、国内外の建築家・デザイナーと、飛騨の職人たちとともに、広葉樹を活用したユニークな家具・建築空間の設計・製作ディレクション、プロダクト開発など、多様なプロジェクトを推進できるメンバーを募集しています。
仕事を通じて、森の素材の豊かさ、職人の高度な木工技術や知恵、クリエイターの多彩なアイデアに触れ、コラボレーション力を養うことができます。100年先の未来に向け、広葉樹の森の活用・循環・価値創造に、ユーモアと好奇心を持って協働できる新しい仲間との出会いを楽しみにしています。
【ヒダクマとは】
飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)は、岐阜県飛騨市を拠点に、地域に広がる広葉樹の森の活用・循環・価値創造に取り組む会社です。国内外の建築家・デザイナー、飛騨の職人とともに、ユニークなアイデアで、プロダクトから建築空間まで幅広い設計・製作のプロジェクトを実践しています。また、専門家とのフィールドワークや調査・研究、宿泊可能なデジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」の運営、森の恵みを活かした商品開発や、ツアープログラムを提供しています。
【設立の背景】
日本は国土の約3分の2が森林という森林大国ですが、木材の約6割を海外からの輸入に頼っています。森林資源が多い飛騨地域でも同様に、海外からやってきた木材が多く使用されています。森林・林業が抱える多くの複雑な課題は、世界・日本・地域に通貫し、各地の環境・経済・文化に大きな影響を与えています。
飛騨市は、森林率93.4%。うち68%が広葉樹という豊かな森を持ち、森林業・木材業を営む人、飛騨の匠と呼ばれる高度な技術を持つ大工や、家具メーカー、木工職人たちが多く暮らす町です。
飛騨市の森から伐り出された広葉樹のうち、95%がパルプやチップとして安価に取り引きされ、残りわずか5%しか家具の材料にならない現状があります。飛騨の木は、天然更新であることや、急峻な地形、積雪の影響から、自然と木は細く、曲がったりしています。それらは木材として歩留まりがわるく、加工に手間がかかります。さらに多樹種の広葉樹を安定供給することが難しく、大量生産品の材料として不向きなため、一般的に経済的価値が低いと見なされています。
この地域課題に向き合い、林業振興の切り口から地方創生に取り組むべく、2014年に飛騨市は「広葉樹のまちづくり」をスタートさせました。翌2015年、これまで使われていなかった広葉樹を活用し、森の価値・循環を創造する新事業主体として、クリエイティブ・カンパニーの「ロフトワーク」、全国で森林業のプロデュースを手がける「トビムシ」、「飛騨市」の三者で立ち上げた官民共同体がヒダクマです。
【森を起点にしたクリエイションーー建築家や地域の職人との協働】
「森は木材ではない。」
海の中に刺身が泳いでいないように、森の中に木材は立っていません。直角で平行な木材は美味しい部分ではありますが、木の特徴的な大部分を削ぎ落としてつくられています。もちろん削ぎ落とされた部分も無駄にはなりません。樹皮やおがこは牛舎の寝床になり畑の堆肥となり、端材はチップとなりキノコの菌床や紙の原料となり、森林資源の循環が巡っています。
ただ、美味しい部分である木材(建築・家具用材)は広葉樹流通量のたった5%しかないのが現状です。細く曲がった木は95%側に属しています。「もったいない」とか「かわいそう」という感情的な理由ではなく、95%側の木を活用し価値を向上させることが、地域と森の未来のために必要なクリエイションだと考えています。
クリエイションに欠かせないのは、建築家のユニークなアイデア、最新のテクノロジー、豊富な木の知識と高度な木工技術を持つ飛騨の職人の手仕事をかけ合わせること。ヒダクマは関わる内外の人と森をつなぎながら、森の価値・循環を更新しています。
【飛騨での暮らしのこと】
飛騨は、若い世代、子育て世代も多く暮らす町です。自然とともにある暮らしの知恵、楽しみ方を知る地域の人々との関わりから、豊かな営みとは何かを考えさせてくれるような学びが日常にあります。
ヒダクマには、20代から30代を中心とした移住者・地元出身者・東京との2拠点生活のメンバーが所属しています。新たに働く人へそれぞれの視点から、仕事や移住に関するアドバイスや地域のおすすめ情報をシェアすることができます。
ヒダクマでは「地域の自然や文化や人に、仕事以外でも個人として関わりをつくることが、いい仕事をすることにつながる」という考えのもと、残業抑制、各種休暇取得推奨、フレックス・リモートワーク等のフレキシブルな勤務を推奨しています。
社員は、勤務日の調整や有給を利用して、季節毎に登山や釣りを楽しんだり、仕事で鍛えた腕を活かして自宅のリノベーションをしたり、通信制の芸術大学に通ったりしています。
【募集要項】
■募集職種
森のクリエイティブディレクター
■所属
“by the forest”/”森を”チーム(設計・製作チーム)
■仕事の内容
「木材」だけではない森林資源のすべてを応用し、デジタル技術と手仕事を融合させた建築・内装・家具什器・プロダクトの企画提案から設計、製作の管理までを行う。ヒダクマの職種の中で最も活躍範囲が広く、かつ、創造性を発揮できる仕事です。
■応募資格
〈必須〉
・建築系、デザイン系、芸術系の学校の卒業者
・建築設計、内装家具什器設計業務経験者
(新卒・既卒で意欲ある方のご応募も歓迎いたします。)
〈歓迎〉
・一級建築士等建築系有資格者優遇
・Adobe Illustrator、Rhinoceros+Grasshopper、CAD等のソフトウェアを業務レベルで使用できる方を優遇します
■求める人物像
「森と地域が好き」
森林資源活用の多様性を拡張する取り組みにやりがいを感じ、また、飛騨という地域の風景・風土・文化に愛着を持って取り組める方
「コミュニケーションが好き」
建築家、職人、林業関係者、行政関係者、クライアント企業、海外からの訪問者、そして、地域の皆さんとのコミュニケーションを楽しみ、かつ、大切にしながらプロジェクトを実行できる方
「柔らかで創造的な思考」
既成観念や経験則にとらわれずに常に新しいアイデアで発想する、また、新しいアイデアに対して柔軟に取り組むことができる方
■雇用形態
正社員
■試用期間
3ヶ月
■勤務地
岐阜県飛騨市(東京都内勤務応相談)
■給与
月給25〜50万円
*経験やスキルを考慮の上、決定します。
■勤務時間・休日
9:00-18:00(実働8時間)、完全週休2日制(基本土日、祝)/年次有給休暇/年末年始休暇 /慶弔休暇/季節の森休暇制度(春夏秋冬・各1日)
*業務状況により土日祝日出勤あり。土日祝日出勤の場合、代休制度あり。
■福利厚生
社会保険完備、交通費支給、FabCafe社員割引